「DEATH」考察
以前にも触れたZYTOKINE「DEATH」。
今回は主にタイトル・歌詞などから紐解いていきます。
東方のアレンジ曲という都合上、タイトルやエンディング・スタッフロールのものでないかぎり、ほぼ全てに「キャラクター性」が付随します。
そこを見ていくと、
1曲目:STYX→彼岸帰航→小町→死神
2曲目:I.N.F.E.R.N.O→六十年目の東方裁判→映姫→閻魔
3曲目:HYPERSONIC DEADLY TOUR→死体旅行→燐→火車
4曲目:ABNORMAL PHENOMENA→幽霊楽団→プリズムリバー三姉妹→騒霊
5曲目:PERIOD.→リジッドパラダイス→芳佳→キョンシー(ゾンビ)
6曲目:DEAD SOULS→キャプテン・ムラサ→水蜜→船幽霊
7曲目:FADING MEMORIES→死霊の夜桜→幽々子→亡霊
8曲目:さまよう刃→東方妖々夢・広有射怪鳥事→妖夢→半人半霊
(9曲目のE.N.D -Everybody Needs Death-、10曲目のDEATHANDREBIRTHのRemixに関してはおいておきます)
一見わやくちゃのように見えますが、法則性はあります。
「死」そのものの存在である小町から始まり、映姫、お燐と曖昧になっていく。
騒霊、つまりポルターガイストでそれはピークに達し、また曲の凄惨さもピークに。
ところが次の芳佳でそれは大きく変化します。「死」んでいるけど動いている、生物では決してないが表情を持ち動く。
そんな特異さに呼応してか、曲は穏やかで澄んだものに。
しかし次の村紗でまたそれは180°変わり、このアルバム中で最も重いと言っていいほどの悲痛な曲になります。
さらに次の幽々子でまたガラッと変化、未練を残しつつも明確な考えを感じる歌詞・明るい曲調。
「今 愛を探してる」の歌詞で終わるので、ここでアルバムとして一旦のケリがついているともとれます。
しかしそこで終わらないのがすごい所で、「半人前」の妖夢に視点はシフトします。
「さまよう刃」の題どおり、歌詞は手を変え品を変えひたすら「さまよう」ことをしています。
人気曲なのも、頷けます。
あれ、本当はもっと書く予定だったんですが…溜飲が下がったというか、なんというか。
続きは書きたいですが、今はこのへんで。
ZYTOKINE/隣人氏には本当に畏敬の念。